悩みを抱えた当事者にとって、人との関わりはご家族が中心である場合がほとんどです。ですので、ご両親の積極的な取り組みはこの問題の対応を進めていく上で最も重要です。

落ち着くこと
ご家族の方に求められることは、まずは落ち着くことです。ご家族が心配や焦りから疲労困憊してしまえば、本人を援助していくこと自体が難しくなってしまいます。

生活を楽しむ
自分だけ生活を楽しむのは気が引けるとは思わず、ご自身がエネルギーを取り戻すため、例えば買い物や外食、友人と会うなどの活動は続けていきましょう。

相談機関の利用と情報収集
外部機関などを積極的に利用し、まずはご両親だけでも相談に行く姿勢を取ることが回復への第一歩です。その際、できるだけ医師と提携している団体を選ぶとよいでしょう。書籍やインターネット、電話などを利用しての情報収集を事前に行い、その支援団体の概要と特徴を把握することが望ましいでしょう(「第三者の介入」参照)。

<第三者の介入について>

「ひきこもりの現状と定義」でも述べましたが、不登校・ひきこもりでは放っておいたままでの回復が非常に難しい現状があります。そこで、様々な機関や支援者からの第三者支援が解決に向けての大きなポイントとなります。 第三者機関の例を以下に挙げます。

相談機関例
精神保健福祉センター / 児童相談所 / 精神科・心療内科病院 / 思春期クリニック / 民間フリースクール / フリースペース / 自助グループ / 宿泊型・通所型施設 / 家族会 など
<ご家族だけで悩まないで>

家庭内の事情を知られることに抵抗を感じ、外部の力を借りることをためらう方もいらっしゃるかもしれません。しかし、その結果ご家族だけで子どもを抱え込んでしまえば、家族全体が社会との接点を失っていき孤立していく上、治療や相談の機会がますます持てなくなってしまいます。その結果、不登校・ひきこもりが長期化してしまうという悪循環の輪から抜け出すことが難しくなっていきます。ご家族の方には、一番つらい思いをしているのはご本人であるという点を今一度思い出してもらい、外部の支援を借りることをためらわないでほしいと思います。